普段、無意識のうちにお子さんに「否定的な言葉」を発信していませんか?
「前向きになる」、声のかけ方とは!?
「勉強しなさい!」「早くしなさい!」「ダメじゃないの!」「どうして、いつもそうなの!」などなど、、、
普段、お子さんに向かってこういった否定的な言葉を無意識のうちに発していませんか?これらの言葉は生徒・子供たちの“やる気”を削ぐ原因の1つと言われています。
そこで少し観点や考え方を変えて【主体性】を持たせるような言葉に変えてみると、、、変化が生じます。
もちろん、継続しなければなりませんが…。
「→」の右側が“コーチングの考えに基ずく”表現です。
1. いいかげんにしなさいっ! →あと何分で終われそうなの?
2. ちょっと待ってよ! →あと○分だけ待ってね(具体的な数字を伝える)
3. うるさいわねっ! →声を「これくらい」にしてくれる?(実例をあげる)
4. 走っちゃダメ! →歩こうね(具体的に伝える)
5. 危ない! →止まってね(具体的に伝える)
6. 早くしたくしなさいっ! →5分で終われば、あと10分遊べるよ(メリット)
7. 早くお風呂から出なさい! →夕飯は唐揚げだよ(興味のある情報)
8. あー、もう、だから言ったでしょう? →どうすればよかったんだっけ?
9. 何度言ったら分かるのっ! →どうしたら良いと思う?(具体案を引き出す)
10.(こぼした時)拾って! →人参にげちゃったよ〜つかまえてくれる?
11.(失敗した時)あ〜あ、もう! →雑巾で拭けば大丈夫だよ(対処法を)
12. もう!いつになったら宿題やるの!! →宿題何時からやる予定?
→○時までなら、お母さん手伝える時間があるよ。
13. もう!早く帰るよっ! →あと10秒だけ待ってるね
14.(兄弟をたたくなど)やめなさいっ! →やめれたね。ありがとう。
15.(転んで)痛くない、痛くない →痛かったね(共感すると早く治まる)
16. そんなこと言っちゃダメ! →そうか〜イヤなんだね〜(感情を否定しない)
17. もう知らないっ! →どうすればわかるかお母さんに教えて
18. 人の迷惑になるからやめなさいっ!
→○○先生がモシモシしてる音が聞こえなくなっちゃうから病院ではゲームは
音を消そうね(迷惑の具体的な理由)
19. ○太郎!!(頭にきて爆発)
→(事前に)今、堪忍袋2つ目、次にやったらお母さんの堪忍袋は爆発するよ
(コミカルに事情警告を与える)
20. 何やってるの!バカ!→大物だね〜!一緒に片付けよっか
・自発的に行動する力が身につく
・個人の能力や可能性を引き出すことができる
・コミュニケーション力の向上
コーチングの一番のメリットは「問題を自発的に解決しようという力が身に付く」ということです。
ティーチングでは正解をわかりやすく伝える一方、コーチングでは答えを提示することはありません。
コーチは的確な質問を繰り返していくことで、「受ける側」は自らの頭で問題を解決するまでのプロセスを身に付けることができます。
そして、コーチングは「何かがわからない」といった目先の問題を解決することよりも、「自己を成長させたい」というような、より個人の能力や可能性を引き出すことを優先しているのです。
また、コミュニケーション能力を高めることができるというものもあります。もちろんコーチングでコミュニケーションについて教える訳ではありません。
コーチングを受ける中で、「どのように相手の話を聴くと信頼関係を築くことができるのか」「どのような質問をすると相手に自分自身の問題に向き合わせることができるのか」といったことをコーチの質問に答えていくことで明確になります。
このようにコーチングでは、自発的に考え活動できる子供たちを育てていくこともできるというメリットがあるのです。
・大勢を相手にすることができない
・効果が出るまでに時間がかかる
コーチングの基本は1対少数(1人~8人)で行います。そのため大勢を相手に行うことには適していません。
また、本人が自分自身の中の問題に気が付き、その解決策を見つけるまで辛抱強く対応する必要がありますので、時間がかかります。
一般的にコーチングで成果を出すためには半年から1年間が目安とされています。
そのため、緊急を要するケースに対応することはコーチングでは難しくなります。
・大勢を相手にすることができる
・緊急性が高い内容に対応できる
コーチングとは異なり、ティーチングは教わる側が複数でもまったく問題がありません。
10人相手でも、100人相手でも同じものを提供することができます。
「大勢」を相手に新しい知識やスキルを教えることができる点がティーチングの大きなメリットです。
学校の授業や企業研修などはまさにティーチングの代表といえるでしょう。
つまり実際に教わる側の目の前にいる必要もないことになります。
動画を使っても同じような効果を期待できるのです。そうなると対象人数が1万人でも、10万人でもティーチングは可能です。
例えば、同じ内容を伝えたい場合、ひとりひとりに話をしていたのでは時間がかかり効率が悪いですし、他と違う内容を伝えてしまう可能性もあります。
また、緊急性の高い場合など、経験値の低い「受ける側」がどう対応すればいいのか、といった問題はコーチングよりもティーチングが適しています。
こうしたケースの場合は、まずどうすればいいのかということを最初から丁寧に教える必要があるからです。
・相手の個性を活かすことが難しい
・依存心が高まる傾向が強くなる可能性がある
・コミュニケーション力の向上は難しい
ティーチングは教える側が一方的に伝えるだけになる傾向が強いので、「教わる側の個性を活かす」ことが難しいです。
さらにコミュニケーションが一方通行なために、教わる側は受け身になりがちです。
「わからないことは教えてもらえる」「困ったら教えてもらえばいい」という考え方が定着してしまうと、依存性が強くなり、自分で問題を解決しようとする自立心の育成を阻害してしまいます。
基本的な知識を身に付けるというレベルであれば問題ないのですが、新しい課題に直面した時に乗り越えようとする力までは育成することが困難です。
また、教わることばかりなので、コミュニケーション力を高めることは難しいといえます。
もちろんコミュニケーションの方法(テクニック)を教える研修などはあるでしょうが、コミュニケーションの基本は相手との信頼関係の構築であり、ティーチングだけでは身につけることは困難でしょう。
ティーチングだけでは国が求める学力の三要素の「思考力・判断力・表現力」に優れた子供たちの育成はできません。
「受ける側」の個性や価値観を引き出し、自発性を見出すためにはコーチングの要素が必要になってくるのです。