★高校生でも中学生と同じように評定評価が重要の場合あり!★
◇2020年以降 新学習指導要領◇
新学習指導要領では、実技教科も含む全ての教科を、「知能・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「学びに向かう力・人間性」の3つの柱で評価されます。「知能・技能」、「思考力・判断力・表現力」は主に試験、「学びに向かう力・人間性」は、調査書や推薦書で人物評価されます。
【主体性の評価は“調査書と推薦書”】
調査書は「1.各教科科目及び総合的な学習の時間の学習における特徴」、「2.行動の特徴、特技」「3.部活動、ボランティア、留学・海外経験」、「4.資格取得・検定」「5.表彰・顕彰」、「6.その他」に分類されます。
「3」は、部活動やボランティアの具体的な取り組み内容、期間等。
「4」は、専門高校の校長会や民間事業者等が実施する資格・検定の内容・取得スコア・取得時期等。
「5」は、表彰や顕彰等にかかわる各種大会やコンクール等の内容や時期等。
また、国際バカロレアなど国際通用性のある大学入学資格試験における成績や科学競技会等への参加歴や成績等社会的に評価される活動の実績、生徒が自ら関わってきた諸活動、生徒の成長にかかわる所見なども記載が望ましいものの例として示されます。
大学において、上記以外の多様な学習や履歴等を入学者選抜に用いる場合は、大学で評価する内容をどのように調査書に盛り込むべきかといった記載方法等につき、募集要項等に出来る限り具体的に記載するようにする。
○調査書の様式は、現行A 4サイズ表裏の両面1枚であるが、この制限を撤廃し、より弾力的に記載できるようにする。
○推薦書の見直し
推薦書を求める場合、単に本人の長所の記載だけではなく、入学志願者の学習や活動の成果を踏まえた「知能・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」に関する評価についての記載を求めること。
その際、生徒の努力を要する点などについても、その後の指導において特に配慮を要するものがあれば記載するよう求めること。などについて、実施要項に盛り込まれます。
【調査書の評定評価について】
評定評価の評定平均の計算方法はいたってシンプル。
全科目の成績(5段階)を足し合わせ、科目数で割った数です。ここで大切なのは実技教科も含む全科目ということです。
卒業間際の成績ではなく、高1からの定期テスト結果が反映される仕組みです。
その為、もうすぐ受験だからといって頑張っても、時すでに遅し!
評定平均を上げるためには、高1、高2の時からしっかり頑張らなければいけません。
なので、中学生の時と同様に、「定期テスト」で得点するのは当たり前。
プラス「社会貢献度が高い課外活動」、プラス「何か特技のようなもの」が必須です。
推薦入試は大学が指定した学校に対して枠があり、
高校別に○○大学6人、△△大学3人といった形で人数が決められています。
この情報は外に出ませんし、その高校の進路指導の先生しか分かりません。
校内選抜での第一基準は評定平均!
基準に達していなければ選出されません。大学入学者選抜において文部科学省で定められた学習成績概評は、A~Eに分けられてます。
評定平均別に、、、
A(5.0~4.3)
B(4.2~3.5)
C(3.4~2.7)ここの3.4がいわゆる推薦入試(指定校・公募)のギリギリのラインと言われています。
仮にこの「c」に入ったとしても、「3.4」を確保していない場合は厳しい状況になります。
D(2.6~1.9)恐らく就職時に…
E(1.8以下)
当然ですが、推薦入試を実施する大学(学部、学科)別に成績基準があり、基準を満たす評定平均を持っている人のみ受験可能です。
なので、一般入試以外で一部の国公立大や私立大を希望する場合は、高校1年生から大学受験が始まります。
中学の時と同様に、得点・授業態度・提出物・積極性、課外活動、学問以外の課外活動にも注力せねばなりません。
目指せ“国公立大学”&“有名私立大学” 現役合格!